にまめの歯ぎしり
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現実に起きたことを見て!映画「チェルノブィリ・ハート」
 今日、ディノスシネマズで「チェリノブィリ・ハート」を見ました。正確にはチェルノブィリ・ハート(45分弱)」と「ホワイトホース(17分)」という短編ドキュメンタリーをつなげて上映しているものです。監督はマリアン・デレオ。

 「チェルノブィリ・ハート」とは、原発事故後、ベラルーシで生まれてくる子どもの多くに見られる穴の開いた心臓のこと。手術をすれば助かるけれど、医師の月収が100㌦の国で、穴をふさぐために必要な素材(ゴアテックス)が300㌦では、手術を受けられないで亡くなっていく子どもが大勢になってしまいます。映画には、アメリカの医師グループの手術を受けることができた女の子と涙ながらに感謝する両親が登場しますが、この医師達が手術できたのは13人。まだ300人の子どもが深刻なチェリノブィリハートを抱えて手術の機会を待っているとのことです。
 しかも、障害は心臓だけではありません。甲状腺癌の子どもが増えるということは聞いていましたし、映画の中でも紹介していたのですが、なにより驚いたのは、奇形児、身体障害、知能障害を抱えた子ども達の増加です。ベラルーシでは、健康に生まれてくる赤ん坊は15%程度であると、カメラの前の医師が話していました。
 脳がはみ出した赤ちゃん、手や足の奇形、ベッドに寝たきりの障害児・・・。そのためなのか生まれても親に捨てられてしまう赤ちゃんが増えていて、事故後、遺棄乳児院「ナンバーワンホーム」が新設されたそうです。その子たちは4歳になると別の施設へ移されます。20年そこで働いている女性(看護士?)は、原発事故後、入所する障害児が年々増加していると語っていました。
 放射能の影響かどうかという質問に、因果関係ではなく事故後の現実が証明している、という発言を聞きながら(字幕を読みながら)、こんなことが近い将来の日本で起きないことを心から願いました。事故から16年後、2002年の状況です。

 もう一つの「ホワイトホース」は、原発から3キロのプリピャチに住んでいて強制的に避難させられた青年が、20年ぶりに自宅アパートを訪ねる記録です。無人の高層アパートの自宅に残っていたのは、火事場泥棒が持っていけなかった壁に取り付けてある父親が彼のために作ってくれた肋木、彼がベッドから見ていた壁の白馬の写真、そして子どもだった彼が遊んでいたボールと1986年の1枚ものカレンダーでした。どこか冷めた表情の青年ですが、カレンダーの4月26日以降を破りとります。
 映画は最後に、彼が2007年に死亡したと伝えます。死因は書かれていませんが、映画の中で彼は、子どもだったので事故が起きたとは気付かず、親に隠れて友達ときれいな光を見に出かけたと話していました。

日本で今、原発を進めようとする人たちにぜひ、見てもらいたい映画です。

参考:ネットで映画の内容が紹介されていましので貼り付けます。

●映画の内容

190トンの放射性ウラニュームと放射性黒鉛が空気中に拡散し延べ60万人のリクビダートル(清掃人)が大量の放射線を浴び、13000以上が死亡した。

避難民の総数は40万人を超え、汚染地域では2000以上の集落が廃村になった。だが一際大きな放射能被害を受けたのは、子供たちだった・・・・。


【出演者】
エイディ・ロッシュ(チェルノブイリ子供のプロジェクト代表)
彼女が監督と共に参加し道案内役になる。

【場面1】
ウクライナの国境・・「強制退去地域」(爆心から半径30Km以内)
鉄道引込み線の土手を登るとチェルノブイリ原発跡が見えた。4号炉は石棺に覆われているが、雨の度に亀裂から浸水し、その重みで天井が崩落する危険がある。
夜の線量計での数値は11,000以上(単位不明)。
ニューヨークの1000倍の値。


【場面2】
ベラルーシ・ミンスク市(爆心から300Km)
甲状腺がん治療専門病院。甲状腺がんは10代の青年たちに多く、手術を受けたばかりの若者たちをインタビュー。いずれもゴメリ州(爆心から100Kmの汚染地域)の出身者。医師は『チェルノブイリ事故 当時幼少期や思春期だった子供に多発』と言う。
その中に1986年4月3日生まれの少女(撮影当時16歳)がいて。生まれて23日後に被爆した。
エイディが彼女に質問する も遮られる。医師は病室外に出てから『彼女はがんだが、本人に は話さな い』と言う。希望がないからだ。
この地方の甲状腺がん発生率は1万倍に増加した。


【場面3】
ノヴィンスキ精神病院(ミンスク郊外)
この病院には重度障害児が収容されている。脊髄損傷と脳性麻痺の子供は全員知的障害を持つ。
17~18歳になると成人用の精神病院に移送される。しかも半監獄状態だ。障害児は増加傾向にあり、遺伝子の損傷も増えた。放射能との因果関係は実態からしか汲み取れない。
事故以来、障害児の出生率は25倍に増えている。


【場面4】
強制退去地域(チェルノブイリから240Km)
殆どの住民は1986年に避難したがセシウム137汚染地域。この放射性物質は内部被爆すると筋肉に 蓄積する。
村人『心配だけど、どうすらいいのよ』『放射のかい?みんな、こんなに長生きしているよ』
しかし・・・『骨が痛い』


【場面5】
ある高校にて(チェルノブイリから200Kmの汚染地域)
高校生の体内にあるセシウム137を調査。
数値の高い生徒に訊ねる科学者『汚染源はキノコ・シカ類・野イチゴ・魚。君はどう?』
生徒『キノコとイチゴ類は食べます』家庭にあった自家製ジャムからや(原文ママ)高い数値が検出される。
ジャムを線量計の傍に置くと激しく反応する。
科学者『これからは食べては駄目だよ』
生徒『はい、食べません』
『セシウムはがんを誘発させやすい。消化器系、心臓、肝臓、腎臓そして肺です』と科学者は言う。


【場面6】
ヴェスノバ精神病院(ベラルーシ南部)
曲がった腕の少年、腰から下を引きずって歩む少年は『医者になって子供たちを助けたい』と。
明るくエイディに『テレビが故障して退屈なの。新しいテレビかデッキ・ラジオを贈って』
サーシャ少年は両手をできものに覆われ、特別なクリームを塗られると痛みで顔を歪ませる。
現地の女医『勤続19年ですが毎年障害児が増えている。しかもその子たちはの多くは遺棄児童なのです』
遺棄児童は「ナンバーワンホーム」に収容されてくる。


【場面7】
ゴメリ市(チェルノブイリから80Km・人口70万人)
遺棄乳児院「ナンバーワンホーム」へ。親が奇形や障害に手に負えなくなって、ここに捨てていくのだ。
その中には全く健常な子供もいる。経済的な問題だ。退去地域の解除で補助金が受けらない事が原因か?
遺棄乳幼児院には水頭症の子供が多い。アメリカでは水頭症の症状の初期には水を抜くことで症状を抑えられる。しかし、ここではその術はあるのに出来ないでいる。資金がないのだ!
エイディが子供を抱きかかえる。脳が頭蓋骨に収まっていない。
子供は苦痛を訴えない。『子供はこの姿勢が楽なんです』看護婦が言う。
他にも背中から肝臓が飛び出している子供。足が動かない。泣き叫ぶ。その声が心を締め付ける。
見ていられない!下を見てしまう。それでも声は私の心を抉る。
子供を荒々しく扱う看護婦にエイディが『もっと優しくして』と言うが取り合わない。
『これ以上良くならないのだから』と叫ぶ。悲しすぎる。本当に!
最早、看護婦も尋常な気持ちではいられないのだろうか?それとも余りの日常に慣れてしまっているのか? 心が荒んでしまったのか?


【場面8】
ゴメリ私立病院
分娩室では妊婦二人が同時にお産の真っ最中。健康な赤ちゃんが生まれる。しかし安心できない。
ブラコフスキー医師『健常児が生まれる確立は15~20%。放射能の影響があります』赤ちゃんは出生 後、免疫システムが弱いので死亡することが多い。ベラルーシの乳児死亡率はヨーロッパ諸国の3倍。
健常児出産の確立が20%とは余りに異常!異常児出産が20%でも大変なことなのに・・・。


【場面9】
ゴメリ市立小児病院
イナ12歳・・・心臓に重大な欠陥がある。同じ病気に苦しむ患者が7,000人も心臓手術を待っている。
一人の看護婦が涙を浮か べてインタビューを受ける。泣くしかないという事か?
悲劇的な患者の多さと毎日が地獄のようで絶望的な様子なのだ!


【場面10】
ミンスク第一小児病院~二週間後
この病院には14名のアメリカの心臓手術チームが来ている。
米人医師『この子(ターニャ)は心房中隔欠損症で2つ心房の間に穴が開いている。手術で塞ぎます』
エイディ『何で塞ぐのですか?』
米人医師『ゴアテックスで塞ぎます』
エイディ『それは幾らですか?』
米人医師『300ドルです』近くの医師に聞いて答える。
この国の平均月収が100ドルのところ、300ドルは大きな負担だ!ため息が出てしまう。
恐らくこの手術の費用はボランティアであると推察される。
ターニャの両親が手術を控え心配そうに見守り、母親が娘の傍で祈りを続ける。
父親は声なく見詰めている。重苦しい空気が支配する。

ノヴィック医師(米人医師チーム:ターニャの手術の執刀医)
『患者は別の病院で手術不可能と言われた。十度の心臓疾患があり、このままでは確実に死亡する。ターニャの心臓は二つの穴が開き、ウクライナ人が《チェルノブイリハート》と呼ぶ。左右の心室の穴を塞ぐ手術だ』

手術は無事に成功する。
母親が何度も医師に感謝の言葉を語り、ノヴィック医師の胸で泣き崩れる。『奇跡が起こった』と。

現在でも心臓外科医の数が不足するロシアでは、手術不可能とされてる子供たちが多くおり、ターニャも その一人だった。

アメリカからのボランティアの心臓外科医に娘を治療してもらって、親に奇跡だと泣いて感謝されるノヴ ィック医師がカメラに向い言う言葉に一連の悲劇がまさに今も続いており、果てしなく終わりが見えていない事と国家は民草を蔑ろにしているのを象徴している様に思う。

『感謝される気持ちは有難いが、医師として当たり前の事をしているだけだ。アメリカでは当たり前に直る病気なのだから・・・』

そして目を赤くしながら次の手術に向かって行ったのが印象的だ。

国が何も出来ずにいる中、ボランティアでしか救えない命。国は余りに非情だ。こんな事が後の日本で起 こらないのであろうか?あってならない!

今日の上映会に出席した17人の国会議員たちよ、他の政治家たちよ!肝に銘じろ!

このボランティア医師チームは13人の子供の命を救った。
しかし、この国では今も年間300人の子供たちが心臓手術を必要としている。
25年経った今でもだ。



『ホワイトハート』上映時間15分

●映画の内容

マキシム・スルコフはチェルノブイリ事故当時6歳で被爆する。チェルノブイリから3Kmにあるウクライナ共和国プリピャチに住んでいた。48,000の住民は3日の内に避難する命令が下り彼とその家族も退去した。すぐに戻れるものと思いながら・・・。
そして事故から20年後(2006年)、マキシムはかつての我が家に戻った。


「プリピャチ」(ウィキペディア)
チェルノブイリ原子力発電所の従業員ら約4万8000人の居住地として1970年に創建された街で、同発電所が市中心部の4キロ南に位置する。当時は地図上にない機密都市として存在していた。
http://bit.ly/nmEJAI


【場面1】
出発:ウクライナのキエフ(爆心地から150Km)
強制退去地域(爆心から30Km)を通過。
マキシムがマリアンに質問する。
『放射能とは何か?』
マリアン『・・・』
マキシムが続いて同じ質問を繰り返す。
さらに『死を意味するのか?』
マリアンが長い沈黙の後、ただ『イエス・・・』と。


【場面2】
誰もいない町、プリピャチに入る。
マキシムは最初、無邪気に『ここだ、あそこが僕の家だ』と。
荒れ果ててはいたがそこには確かに「家」が残っていた。
車を降りて団地の中庭に入ると、一瞬沈黙。『何って事だ』
『ここは僕がいつも遊んだ場所』20年前の記憶が蘇る。


【場面3】
団地内の我が家に入る。
階段を登りながら、何度も『何って事だ』と繰り返す。『火事場泥棒にあっていないのかな・・・』
そして、自宅内へ。そこのベランダからはあの原発が見える。
最初に1986年のカレンダーを見つける。おもむろにそれを破きながら、全てはこの日に『台無しになった』と叫ぶ。
居間だった場所の壁に「白い馬」の写真が・・・両親が撮影したものだ。声もなく何度も写真を撫でる。
何度も!別の部屋へ行くと遊びに使った縞の模様の入ったゴムボールを見つける。そして6歳の時に自分 でガラスドアに描いた絵を驚きながら見つける。一瞬笑ったようにも見えたが・・・。
少しして、また「白い馬」の部屋に戻る。手にはあのゴムボールを持ったままで。ボールを壁に何度も押し付ける。『ここに戻りたい』と静かにつぶやく。しかしそれは出来ない。

そして、「僕の家」を玄関からしばらく見詰めて、おもむろにあのゴムボールを激しく投げつけて階段を降りていく。

『親戚の10人もががんで死んだ。放射能と無関係だと言われることを僕が信じると思うかい?僕もそれで死ぬんだ。まったくの犬死さ』

この撮影の1年後、マキシムは死去した。享年27歳。(合掌)

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【2011/09/10 21:59】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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